輪島 ~WAJIMA~ |
輪島は石川県の能登半島に位置し、地域全体が生みに囲まれた大変裕福な環境にあります。近代化している今日、古い歴史や伝説の宝庫として各地に多くの文化遺産が残っています。 |
輪島といえば、名船大祭り、アマメハギ等今尚行われている名物行事の他、街全体で盛り上げている漆産業「輪島塗り」は欠かせません。輪島塗の美しさとその高度な技術は日本国内にととまらず、海外でも脚光を浴びています。 |
漆とはそもそも漆木の枝にほんの少し傷をつけ、そこから染み出てきた樹液を採取したもので、漆器はその液体の強力な粘着力を利用して作るものです。漆の液は樹齢10年以上の木から採取されますが、1本からわずか200gしか採取されず、環境が変化している今日、その漆木の数も減り、漆は大変貴重な存在になっております。 |
輪島塗りは大きく分けると4つの工程から成っています。 |
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2.木地を漆塗りする前に下地を作ります。輪島塗ではここで漆の地の粉(珪藻土を蒸して粉状にしたもの)を混ぜたものを使います。こうすることによって堅牢度が増し、とても丈夫な器ができます。 |
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4.最後の加飾工程にはいろいろな技術があり、金や銀を使って筆で絵を描く「蒔絵」、彫りを入れてところに金を沈める「沈金」、蝶貝などを貼り付ける「螺鈿」と多岐にあります。こうして20~30のステップを経て期間としては半年~1年かけてようやく1つの作品が出来上がるのです。 |
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「蒔絵」とは漆の上に金箔・銀箔・色粉等を蒔き付けたものをいい、漆工芸の中でも最も美術的で、世界が認める(漆工芸=‘ジャパン’と呼ばれるほど)日本独特の工法です。奈良時代に始まり、平安時代には「螺鈿」というヤコウ貝やオウム貝をはめ込む技法も併用されるようになり、時代の流れと共にその技術は飛躍的に進歩していきました。 |
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