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輪島 ~WAJIMA~

輪島 ~WAJIMA~

 

輪島について

輪島について

 

輪島は石川県の能登半島に位置し、地域全体が生みに囲まれた大変裕福な環境にあります。近代化している今日、古い歴史や伝説の宝庫として各地に多くの文化遺産が残っています。

訪れる人に癒しを与えてくれるそんな街、汚すことのない美しい自然や街の人々の素朴な人情は私たちが忘れかけていた日本の良き伝統や文化を思い出させてくれます。

 

輪島といえば、名船大祭り、アマメハギ等今尚行われている名物行事の他、街全体で盛り上げている漆産業「輪島塗り」は欠かせません。輪島塗の美しさとその高度な技術は日本国内にととまらず、海外でも脚光を浴びています。

国内の漆産業の中でもこん輪島塗だけが「重要無形文化財」として唯一国で認められています。輪島塗のその高度なテクニックを利用し、この度私たちは宝石の美しさと伝統工芸術の美しさを融合させた新しい美の形を作り出すことができました。

 

漆とその歴史

漆とその歴史

 

漆とはそもそも漆木の枝にほんの少し傷をつけ、そこから染み出てきた樹液を採取したもので、漆器はその液体の強力な粘着力を利用して作るものです。漆の液は樹齢10年以上の木から採取されますが、1本からわずか200gしか採取されず、環境が変化している今日、その漆木の数も減り、漆は大変貴重な存在になっております。

縄文時代に接着剤として使われたのが始めで、縄文前期には漆を塗っただけのくしや鉢、飛鳥時代になると下地やちょっとした模様をつける加飾法まで発展しました。その後、金や銀を使って筆で絵を描く「蒔絵」や彫ったあとに金箔をうめる「沈金」の技術が生み出され、漆工芸の技術が進歩していきました。ちなみに輪島塗の起源が未だ定かではないのですが、文明8年には既に塗師がいたことが明らかで、「輪島」という言葉の登場は室町中期といわれています。

 

輪島塗の工程

輪島塗りは大きく分けると4つの工程から成っています。

椀木地の製作、下地作り、下塗り・中塗り・上塗り、そして加飾

1.椀木地の製作では、職人の長年の経験と正確さが重要になります。使用される木地は曲げるためにほどよく寝かされたものでないとすべての工程に狂いが生じるのです。輪島では耐久性に優れ、漆との相性が良い「あて」や「けやき」を使います。

 

輪島塗の工程

 

輪島塗の工程

 

 

2.木地を漆塗りする前に下地を作ります。輪島塗ではここで漆の地の粉(珪藻土を蒸して粉状にしたもの)を混ぜたものを使います。こうすることによって堅牢度が増し、とても丈夫な器ができます。


3.漆塗りの過程はここから始まります。

下塗り→水研ぎ→拭き上げ→中塗り→中研ぎ(2回)→塗師風呂→拭き上げ→上塗り→風呂→呂色(艶上げ作業)

似た作業を何度も繰り返す。塗って、乾かして、磨いて・・・。漆はただ単に乾かすのではなく80%~85%の湿度と23度~30度の環境が必要な為、「塗師風呂」という特別な蔵に寝かされます。この条件で乾かすことによってより丈夫な漆に仕上がります。

 

輪島塗の工程

 

輪島塗の工程

 

 

4.最後の加飾工程にはいろいろな技術があり、金や銀を使って筆で絵を描く「蒔絵」、彫りを入れてところに金を沈める「沈金」、蝶貝などを貼り付ける「螺鈿」と多岐にあります。こうして20~30のステップを経て期間としては半年~1年かけてようやく1つの作品が出来上がるのです。

 

輪島塗の工程

 

蒔絵

「蒔絵」とは漆の上に金箔・銀箔・色粉等を蒔き付けたものをいい、漆工芸の中でも最も美術的で、世界が認める(漆工芸=‘ジャパン’と呼ばれるほど)日本独特の工法です。奈良時代に始まり、平安時代には「螺鈿」というヤコウ貝やオウム貝をはめ込む技法も併用されるようになり、時代の流れと共にその技術は飛躍的に進歩していきました。
清少納言の「枕草子」にも「蒔絵は唐草」と記述されるなど、宮廷の調度品には至るところに漆が塗られ蒔絵が施されていたそうです。1本の筆から成る繊細な美は、簡単なもので2週間、長ければ3~4ヶ月もかかり、塗って乾かして描いて乾かしての繰り返し・・・時間を重ね、技を重ね、日本人だからこそ作り上げられた伝統工芸品です。

現代のように大量生産、また西洋化していくなか、漆器の姿も私たちの日常から無くなりつつあります。高度な蒔絵の技術後継者も急激に減り、蒔絵の存在は大変貴重になっています。

 

蒔絵

 

蒔絵

 

 

蒔絵